用語解説:「ジャングルプロクシミティ」って具体的に何なの?
こんにちは、馬チームファンボーイです。TLはなんとかLCS残留を果たし、UOLはグループ1位でプレイオフ進出と馬好きにはなかなか複雑なSplitでしたが元気にやっております。
さて本日は
次にブログで解説する用語を決めかねているのでアンケートを…気になるやつに投票いただければ幸いです
— LYE (療養中) (@lye_) 2017年4月2日
こんな感じで「ジャングルプロクシミティ」について知りたい人が多そうだったので説明してみます。
まずは単語を分解してみましょう。
Jungleは、そのまま「ジャングル」です。
Proximityとは「近さ」という意味です。
つなげても「ジャングルの近さ」となり、意味が分かりません。
実はこれ、本来は「Jungler Proximity」、つまり「ジャングラーの近さ」という用語だったようです。うん、それなら何となく想像がつく。
ただそれが(たぶん言いにくいとかそういう理由で)今の形になっているとのことです。下のTweetでも、Riot StatsチームのRiotSpellsy氏がそのように明言しています。
@AkuraJebia yeah, official name i think is jungler or tries to be jungler proximity but I failed haha
— Spellsy (@RiotSpellsy) 2016年10月13日
なお、このStatは%で示され、
チーム○○のトップレーナー△△のジャングルプロクシミティはn%でリーグトップ
のように使われます。
ジャングルプロクシミティ(以下、JP)の定義についてはRiotSpellsy氏のTweetを引用翻訳します。
@TiberiusAudley amount of time jungle spends around X player in the early game (3-15 mins)
— Spellsy (@RiotSpellsy) 2017年1月19日
@EdgeworthLoL we count 2000 range (caitlyn ult rank 1, zac E rank 4 or something) -- track it via internal tools i wrote haha
— Spellsy (@RiotSpellsy) 2017年1月20日
翻訳すると:
- ゲーム序盤試合開始3分~15分のみ計算
- 「近く」の定義は 2000 ユニット(ケイトリンのULTブルズアイのLv1射程と同じ)
- 計算はRiotSpellsy氏が作成した内製ツールで行っている
※この概念は『Stats Science 101:Top Laner Performance』(プレイデータサイエンス入門:トップレーナーのパフォーマンス)という動画でも紹介されています。
要するに「レーン戦でジャングラーがどれだけ近くに寄ってくれてるか」を示す数字です。2000ユニットはそんなに広くありません。具体的にはこのくらいです。
ジャングラーとよっぽど仲良しでないと、JPの%は上がらないわけですね。
一方JPが高いのにファームもしっかりできているジャングラーは、相手からは神出鬼没に見えるという感じでしょうか。
なお、このStatはここ数ヶ月でよく使われるようになったもので、僕の知る限り1年前にはまだ使われていなかったように思います。
また当然ながらジャングラーが近くにいるほどキル/デスへの影響は高くなるので、
今後は海外配信を見ていてこの数字が出てきたら、JPに応じてキル/デスやCSが増減することも考慮するとより楽しく観戦できるのではないでしょうか(「JPめっちゃ高いのにキル取れてないしCSも勝ててないじゃん」、「JP低いのにCS負けてないしデスもしてない!どんだけ安定してるんだ!」とか)。
………え、長い?えーと、「ジャングラーがどれだけレーンにプレッシャーかけてるかの数字」です。以上!
そのうち、次点だったウィンコンディションヘイルマリーバロンについても書いてみたいと思います。
またその他分かりにくい用語などあればtwitter @lye_ までお知らせくださいー。僕がわかりそうなら取り上げてみたいと思います。
以上、今シーズンもARAMばっかりやっているLYEがお送りしました。